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【閲覧注意】悪夢を通して考える【夢シリーズ】

お久しぶりの夢シリーズ!


今回は命に関わる暴力シーンが含まれます。

そういった内容が苦手な方は、

本日のブログはご遠慮ください。


今日のテーマは、悪夢を通して

私がどんなことを考えているのかをお伝えすることです。


夢のエピソードは時代背景が

現実と一致しない場合がありますが、その点はご容赦ください。


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<夢の物語>


戦国時代のような、

暗くて貧しい家に、

年の離れた兄弟と

働き者のお母さんが暮らしていました。


上の子は現代でいう中~高校生くらい。

下の子はお母さんが大好きな、小学3年生くらいの甘えん坊でした。


長男は最近、

村のならず者とつるむようになり、

盗みや詐欺を働くようになっていました。

力も強く、

ますます暴力的になっていきます。


母は背丈を追い越した長男の姿を

心配しながらも、

若者の勢いを止めることができず、ため息をつくばかり。


長男は世間を知ったような口ぶりで、こう漏らします。


「毎日働いてもこれっぽっちしか稼げない。

手っ取り早く稼いで、

腹いっぱい飯を食って、

悠々自適に暮らしたい。

貧乏なんて嫌だ!」


一生懸命働く母を

わざと当てつけるように愚痴をこぼすのです。


腰にはバットのような棒を刀のようにつけ、

「いつか本物の刀を手に入れて、

もっと強くなり、戦で手柄を立てる」と息巻いていました。


「そうなれば、こんな生活ともおさらばだ!

可愛い女をそばに置いて、

毎日うまい酒を飲むんだ。

偉い人はみんなそうしてるってよ!

母さん、うまい飯の一回くらい食わせてやるから、楽しみにしな」


狭い部屋にドカッと座り、

母が用意した欠けた椀に

盛られた菜汁を

酒盃のようにはしゃいで掲げます。


「にいちゃん、

その時はおいらも連れてってよ!

母ちゃんに楽させてやりたい!」


大きな兄に憧れる弟は

目を輝かせて言います。


「ダメだ。お前は弱すぎる!

俺の領地で小作人でもやってろ!」


追い払われた弟は、

母の背中にしがみついてベソをかきます。


母は優しくこう言いました。

「お武家さんだって、

野菜を作らなきゃ生きていけないんだから、

立派なお役目だよ」

弟を撫でて慰めました。


ある日、畑から帰ってきた母は、

村に人だかりができていることに気づきます。


長男とその不良仲間3人が、

同じ年頃の武家の息子と対峙していました。


どうやら、道で

すれ違いざまにぶつかったと因縁をつけたようです。


武家の子は最初、

凛とした態度で対応していましたが、

からかわれるうちにだんだん高揚していきます。


「悔しかったら刀でも抜いてみろよ」


長男たちはそう茶化し、切られた真似をして大笑い。


「何!」


つかみかかろうとした武家の子は、

長男に棒で脛を打たれ、殴られ、

踏まれ、骨を折って泣きながら逃げていきました。


村の不良たちは大騒ぎ。

「武士に勝ったぞ!」と大喜びです。


母は長男の袖を引き、家に連れ帰りました。


「あんた、なんてことを! 捕まって痛い目に遭うよ!」


「なんだよ、母さん。

どこの誰かもわからねえし、

いざとなればまた皆で追い返してやるよ」


「バカ!」


ヘラヘラ笑って

再びフラッと出ていく長男の背中を見て、

母はいつの間にかいなくなった

子供たちの父親を思い出し、

またため息をつきました。


数日後、畑で働く母は、

不良たちを探している武家がいるという噂を耳にし、

急いで家に戻ります。

長男の荷物をまとめ、

遠くへ逃げるよう伝えようと

村を探し始めました。


そこにまた人だかりを見つけ、

嫌な予感がした母は駆け寄ります。


立派な姿の武家が、数人の家来と、

怪我を負ったあの時の武家の子を従えて、

店先に座っていました。


そこには、長男と不良仲間3人が

首をうなだれて地べたに座らされていました。


「ああ、これはもう捕まって連れていかれる…」

母は気絶しそうになりながら、様子を見守ります。


「何か言うことはあるか」


立派な武家が不良たちに話しかけました。


長男がすかさず頭を上げ、大きな声で叫びます。


「そいつが道で

俺にわざとぶつかってきたんだ!

喧嘩して何が悪い!」


人々がざわめきます。


「ここは我が領地だ」

武家が答えると、


「ここは俺たちの村だ!」と

長男が叫び返します。


顔を真っ青にした母は、

人混みをかき分け、

息子の前に滑り込み、膝をつきました。


「お武家様、

どうかこのバカ息子をお許しください。

この子にはしっかり言い聞かせます。

どうかお許しを!」


地べたに這うように泣きながら

叫ぶ母を見て、武士がスッと立ち上がりました。


母が顔を上げたほんの一瞬。


まばたきもしていない

一瞬の間に風が吹き、母の首が落ちました。


血飛沫が息子の顔に飛び散ります。


間をおいて、

村の女性の叫び声が響き渡りました。


武家たちはその場を去り、

長男は固まったまま、

涙をいっぱい溜めた母の首から

目を離せませんでした。


不良仲間は大声で叫びながら

一目散に逃げていきました。


長男は微動だにできず、

腰が抜けたように動けません。


やがて村の誰かが黙って

藁で母の首と体を覆いました。


日が暮れる頃、

長男はよろよろと立ち上がり、

母の体を担ぎ、首を抱えて

夜の闇に消えていきました。


---


<夢の考察>


こんな夢で目が覚めるなんて、

確実に悪夢ですね(笑)。

しかも、しっかり覚えているなんて…。


悪夢を見ると、

「何か悪いことが起きるのでは」

「何かの警告なのでは」と

不安になる方もいるでしょう。


確かにそういう側面もありますが、

睡眠中、脳は記憶や経験を

整理整頓していると言われています。


この夢に私は登場しませんが、

登場人物はほぼ全て自分の側面だと考えています。


世間を舐めた長男も、

首を切られた母も、

甘えん坊の弟も、

いつの間にかいなくなった父親も、

村人も武家も、すべて自分自身の一部。


これまでの経験が凝縮され、

脳が整理整頓しているのです。


夢を見ながら

「なんじゃこりゃ?」と思いましたが、

首を切られた母を担いでいくシーンで

泣き崩れることもなく、

悲しみや苦しみは感じませんでした。


強いて言えば、

母の心配する気持ちが、

過去の自分の「おせっかい」に

通じる部分があり、共感しました。


でも、今はもう人の世話を焼くのをやめたので、

その苦しみからも解放されたのでしょう。


これは魂の成長、

若い頃のトラウマや

過去の経験からの脱却を意味しているのかもしれません。


寝起きは悪くても、

悪いことから解放されたサインでもあります。


脳が整理整頓を終えているのだから、

いつまでも思い出して引きずるのはよくありません。


夢で整理できたなら、

逐一覚えている必要もないはずです。


夢解析や夢占いに

躍起になる必要もありませんが、

脳が整理した結果として覚えているなら、

何か意味があるのかもしれません。


しっかりメッセージを受け取り、前へ進んでいきましょう!

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